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【S9最終280位 レート2010】ガブミカルゲイダイトウ【ポケモンSVシングル】

ポケモンSVランクバトルシーズン9、お疲れ様でした。

 

今期の目標であった「最終3桁」「レート2000」を達成できたので構築記事を寄稿します。

 

【構築概要】



 

【構築経緯】

S8では勝ち切ることが出来なかったため、S9は強者の構築の軸を拝借しようと考えました。S8最終135位のゆうさんの構築が使いやすく、特に「トリル下で鉢巻イダイトウを通すプラン」が勝ちやすかったためこれをベースに構築を作り始めました。

youpoke44.livedoor.blog

 

イダイトウと合わせてトリックルームを展開できるポケモンの代表としてミミッキュが居ますが、この二匹の並びはあまりにも有名で、トリックルーム展開がバレてしまいます。そこでトリックルームを警戒されないトリル始動要因を探したところ、自主退場技のおきみやげを覚えるHBハバタクカミが良いのではないかと思いました。このポケモンは素早さが速いためトリックルームとの相性が良くないと思われますが、素早さがインフレしているこの環境ではブーストツツミや軽業オオニューラへの切り替えしにも使えると判断し採用しました。

 

実際に運用する中で、トリックルーム中に相手ポケモンを倒しきるには、「相手のきあいのタスキをケアする」必要があると感じ、ステルスロックを初手で撒く動きが必要だと考えました。ステルスロック要員を検討した結果、イダイトウと合わせて結果を残しているコノヨザルが良いと判断し採用しました。

 

ステロ+トリル+イダイトウで戦う中で、以下の負け方が頻発しました。

ミミッキュに切り返されて負ける

②おきみやげが通らないサーフゴーに自己再生や電磁波を連打されてトリックルームのターンを枯らされて負ける

③パオジアンや一撃ウーラオスの不意打ちでイダイトウが倒されて負ける

①②を解決するために新たなトリックルーム要員を検討しました。トリックルームを使えるポケモンから舐めるように探した結果、とびひざげりを覚えた襷チャーレムにたどり着きました。①について、ハバタクカミではミミッキュ対面トリックルームを展開した後、相手の化けの皮を剥がすことができません。しかし、先制技を持つチャーレムトリックルームを貼った後、バレットパンチを打って化けの皮を剥がすことができます。②について、サーフゴー対面トリックルームを張った後、とびひざげりを打つことで自傷ダメージによる退場が狙えます。①②の条件を満たすポケモンは他に、癒しの願いを覚えるサーナイトミミッキュの影うちが無効にできるイエッサンが居ますが、どちらもトリックルームを警戒されてしまうので今回は採用を見送りました。また、③に関してはテラスタルをイダイトウに温存することでタイプを変えて不意打ちを耐えるようにしました。この立ち回りをするために、テラスタルに依存しない襷チャーレムが良いと考えての採用になります。

 

ここまでで相手の初手がイーユイや連撃ウーラオスだった場合に、コノヨザルが一撃で倒されて相手のきあいのタスキをケアできない点が弱いと感じました。それらを初手に出させない且つ第二のステロ要員となるポケモンとしてガブリアスを採用しました。

 

最後にどうあがいても勝てなかったチオンジェン入りやヘイラッシャ入りの受けループに勝てるポケモンとしてラム飛行テラバエアスラカイリューを採用して構築は完成しました。

 

 

レート1900代にて、トリックルームを枯らす動きが多く見受けられ、チャーレムでは自害しきれない、身代わり持ちに切り返される試合が多発しました。

そこで別のトリックルーム要員を探したところ、特性すりぬけのミカルゲが良いのでは?と思い採用してみたところドハマりしました。身代わりを連打してくるテツノツツミやハバタクカミに対して強く自主退場技も持ち、サーフゴーの弱点も付け、先制技も持っているためすべての要素がマッチしていました。

(さよならチャーレム

 +

 

シーズン終盤になると、コノヨザルのいのちがけを一点読みされる動きも多く初手コノヨザルが安定しなくなりました。また、テラスタルを温存し、イダイトウのタイプを変えるよりも初手でテラスタルを切り数的有利を作った方がトリックルーム展開は強いと感じました。ステロ要員は鋼テラスガブリアス固定として、コノヨザルの枠を選出誘導ポケモンにすることにしました。初手にパオジアンを呼びたいかつ一撃ウーラオスの選出を抑えたかったので見せポケとして霊獣ラブトロスを採用しました。この並びでレート2000を達成しました。

 

 

【構築詳細】(採用順)

イダイトウ♂@こだわりハチマキ
性格:ゆうかん
特性:てきようりょく 

テラスタイプ:フェアリー

207(92)-180(252+)-106(164)-x-95(0)-74(最遅)
ウェーブタックル/ おはかまいり / テラバースト/ アクアジェット

調整:

A:特化

HB:陽気パオジアンのふいうち確定耐え

S:最遅

構築のエースの最遅鉢巻イダイトウです。ステルスロックを撒くことで鉢巻おはかまいりでワンパンできるポケモンがかなり増えます。(無振りパオジアン、トドロクツキ等)このポケモンを通すことだけを選出画面で考えていました。相手のパーティにカイリューが居る場合は技選択がじゃんけんになりがちですが、そこは割り切っていました。シーズン終盤では襷イダイトウが流行りすぎ、逆にトリックルームイダイトウは警戒されていない印象でした。

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー
性格:ずぶとい
特性:こだいかっせい 

テラスタイプ:

162(252)-x-117(252+)-155(0)-155(0)-156(4)
ムーンフォース/ ちょうはつ / おきみやげ / トリックルーム

調整:

HB:特化

S:こだいかっせいで素早さ上昇

相手からバレないトリックルーム要員です。まさかブーストカミからトリックルームが飛んでくるとは相手も思わないはずです。シーズン序盤はハバタクカミで無理やりトリルを貼ってイダイトウを通していましたが、正直あまり強いとは感じませんでした。

チャーレムミカルゲ加入後は、相手からステルスロックを受けてしまうケースやトリックルームを展開しないパターンで多く選出でき強かったです。誘うヒードランハッサムはイダイトウのカモなのでそこもイダイトウとの相性は良かったと思います。

草テラスはキノガッサ対面で行動回数を増やすためですが、地震を半減で抑えるケースの方が多かったです。

 

ガブリアス@おんみつマント
性格:いじっぱり
特性:さめはだ 

テラスタイプ:

212(228)-176(76)-140(196)-x-106(4)-123(4)
じしん/ドラゴンテール / アイアンヘッド/ ステルスロック

調整

H:4n(オボンのみを持っていた時の名残)

HB:なるべく固く

A:無振りパオジアンを鋼テラスアイアンヘッドで確定1発

S:準速キノガッサ抜き

 

初手で鋼テラスを切って数的有利を取りに行きます。特にパオジアン対面は必ず鋼テラスアイアンヘッドで倒しにいってました。隠密マントは氷柱落としで怯まないようするために持たせました。また、ステルスロックはイダイトウを通す上で必須であると感じました。テラスを切ってステロしか撒けない展開も多々ありましたがイダイトウがすべてひっくり返してくれました。

 

カイリュー@ラムのみ
性格:やんちゃ
特性:マルチスケイル 

テラスタイプ:飛行

166(0)-204(252+)-115(0)-149(228)-108(0)-104(28)
テラバースト/ エアスラッシュ / 10まんボルト/ アンコール

調整:

A:特化

C:H振りアーマーガアを10万ボルトで乱数2発(82.4%)

S:準速50族抜き抜き

受けループに強い枠です。ヘイラッシャやクレベースなどの物理受けを呼んで飛行テラスエアスラッシュで破壊します。また、エアスラッシュを見せることで出てくるハピナスは飛行テラバーストで破壊します。チオンジェン入りに対して選出するつもりでしたが、取り巻きの鋼タイプに打点がなく厳しかったです。しかしながら、対受けループでの勝率は全勝だったのでとても頼りになりました。

 

ミカルゲ@ロゼルのみ
性格:なまいき
特性:すりぬけ 

テラスタイプ:

157(252)-113(4)-136(60)-136(188)-141(4+)-36(最遅)
シャドーボール/ かげうち / のろい/ トリックルーム

調整:

HB:特化パオジアンの鉢巻氷柱落とし約93%耐え

A:余り

C:無振りミミッキュシャドーボールで化けの皮+ステロ込みで確定1発

S:最遅

イダイトウの相棒であり、理想のトリックルーム要員です。ミミッキュ対面トリックルームを張りながら影うちで化けの皮を剝がすことができ、身代わりを貼ったテツノツツミをステロ込みシャドーボールで倒し、裏のポケモンに呪いを入れて自主退場したりとやりたい放題でした。挑発を誘いやすい点とトリックルームがメジャーな点がイマイチでしたが、それらが霞むほど大活躍してくれました。地味に壁展開にも弱くなく、呪い+すり抜け攻撃で相手のHPを削りイダイトウで倒しきる試合もありました。

 

ラブトロス@ゴツゴツメット
性格:ずぶとい
特性:ぼうじん 

テラスタイプ:

175(204)-x-173(220)-156(4)-121(4)-76(76)
ムーンフォース/ ドレインキッス / だいちのちから/ めいそう

調整:

HB:陽気ウーラオスの水流連打が確定3発

S:無振り55族抜き

見せポケ枠です。このポケモンの加入後は一撃ウーラオスを選出されたことがありませんでした。これだけで十分貢献してくれました。型としては連撃ウーラオスを意識した調整になっていますが、こだわりメガネを持たせて低速サイクルに対して強く出られる型の方が良かったと思います。

 

【レート1900代まで使用】

コノヨザル@ロゼルのみ
性格:ようき
特性:せいしんりょく 

テラスタイプ:

217(252)-135(0)-101(0)-x-111(4)-156(252+)
ふんどのこぶし/ いのちがけ / がんせきふうじ/ ステルスロック

調整:

H:できるだけ硬く

S:最速

基本的なステロ要員です。レート1900までほとんどの試合で初手から繰り出しステルスロック+@をして退場していました。技選択が難しく、相手のパーティから誰がタスキを持っていそうでステロを撒く必要があるのか、対面する相手を削るのか、の判断力が必要でした。初手にトリック持ちが来ることも多く動きがバレバレな部分は弱いですが、いのちがけでカイリューの起点にならない点は凄く強かったです。持ち物はフェアリー技の威力を半減するロゼルのみを持たせました。不意のフェアリーテラバーストにワンパンされずに仕事ができ強力でした。

 

チャーレム@きあいのタスキ
性格:ゆうかん
特性:ヨガパワー 

テラスタイプ:ノーマル

166(244)-123(252+)-96(4)-x-96(4)-76(最遅)
とびひざげり/ しねんのずつき / バレットパンチ/ トリックルーム

調整:

H:とびひざげり自傷ダメージ2回で退場できるよう偶数

A:特化

BD:余り

S:最遅

相手からバレない?トリックルーム要員です。知っている人は知っているのでバレているかもしれませんが、今作からチャーレムトリックルームを新規習得しています。ただ、技の採用率ではTOP10にトリックルームは入っていないのでかなり強力なトリル要員でした。自身もエースになれるパワーを持っており、イダイトウを出す前にトリルチャーレムだけで勝つ試合もありました。中速ポケモンですが、最遅にすることで無振り60族よりも遅くなるため困ることはありませんでした。テラスタイプは鋼がメジャーですが、今回はノーマルを採用しています。これは相手のミミッキュの影うちを透かせるのはもちろん、メジャーであるテラスタイプ鋼を読んだ行動にノーマルが非常に刺さりました。テラスを切ること自体は少ないですが、強力な選択肢を持てるノーマルはおすすめです。トリルノーマルテラスチャーレム、もっと流行ってもおかしくないスペックはあります。流行っていたドヒドディンルーにも打点を持ててちょっと偉かったです。

 

【選出】

基本選出

ガブリアスミカルゲorハバタクカミ+イダイトウ

or

 

対受けループ

ガブリアスカイリュー+イダイトウ

 

【結果】

TN:ヒナ

最終280位 レート2010

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