ポケモンSVランクバトルシーズン11、お疲れ様でした。
今期の目標であった「シンオウ御三家パで最終3桁」は達成できませんでしたが、構築の記録を残す意味で構築記事を寄稿します。
【構築概要】
【構築経緯】
DLCが解禁し、多くの新ポケモンが参戦したS11で、どのポケモンと一緒に戦おうか悩んでいました。前期の構築を触っている中で、「鋼タイプを誘って炎テラスカイリューを通す動き」がとても使い勝手が良かったので、炎テラスアンコールカイリュー+フェアリーを軸にして構築を組もうと考えました。フェアリー枠にはカイリューの起点も作れる甘えるマジフレハバタクカミが良いと思い採用しました。
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次にカイリューをさらに強く使いたいと考えたところ、「相手の初手ステロ要員に対してカイリューのアンコールで起点にしたら強くない?」という発想に至りました。よって、鋼を誘い且つステロ撒きを初手に出させやすいポケモンを探したところ、化身ラブトロスが該当しました。このポケモンはフェアリータイプでは珍しく炎技や地面技を覚える点も評価して採用しました。
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また、この構築の原案ではAS炎オーガポンが入っていましたが、同じ仕事ならゴウカザルでも出来る、また、DLCで新登場したポケモンを使いたい気持ちがあり、ゴウカザルを採用しました。(ゴウカザルは何故か舐められる故、鋼タイプをより誘いやすいと考えたため)
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次にここまでで重い、連撃ウーラオス、パオジアン、霊獣ランドロスに強そうなポケモンを探しました。エテボース、マスカーニャ、パーモット、マシマシラ、ニョロボン、テツノブジン等検討した結果、ヨプのみHBエンペルトを採用することにしました。
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最後に地面タイプが欲しかったのと、たまたまシンオウ御三家のうち2匹が構築に入ってしまったため、ここまできたらドダイトスとも一緒に戦おう!と思いキョジオーン絡みの対策枠としてドダイトスを採用しました。ゴウカザルとドダイトスのみ型をコロコロ変えましたがこの並びで今シーズンは通して対戦しました。
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【構築詳細】(採用順)
カイリュー@いかさまダイス
性格:ようき
特性:マルチスケイル
テラスタイプ:ほのお
167(4)-186(252)-115(0)-x-120(0)-145(252+)
スケイルショット/ ほのおのパンチ / アンコール/ りゅうのまい
本構築のエースです。原案の構築から使用感が良かったためそのまま採用しました。ガチグマアカツキの影響で浮いている鋼タイプが一定数いたため、そこに刺さる炎テラスは強かったです。アンコールと合わせることで鬼火でカイリューを止めに来るポケモンを起点にできたり、地震でゴウカザルやエンペルトが倒された後に出すだけで相手をアンコールから起点に出来る点が非常に強力でした。S操作技+アンコールは本当に強力です。
ハバタクカミ@ブーストエナジー
性格:おくびょう
特性:こだいかっせい
テラスタイプ:フェアリー
131(4)-x-103(220)-180(196)-156(4)-182(84+)
ムーンフォース/ マジカルフレイム / あまえる/ いたみわけ
調整:
C:H4ハバタクカミをムーンフォースで乱数2発(約90%)
S:最速110族抜き抜き抜き抜き
対面最強ポケモンです。甘える、マジフレ+痛み分けで物理も特殊も対面有利が取れました。このポケモンで倒せなくても後ろのカイリューやラブトロスの起点にする動きが強力でした。シーズン中、瞑想ガチグマや襷イダイトウも倒してくれて驚きました。
シャドーボールがないため、ヒードランには何もできない点が残念でした。
化身ラブトロス@とつげきチョッキ
性格:ようき
特性:あまのじゃく
テラスタイプ:はがね
175(204)-143(60)-91(4)-139(-)-101(4)-171(236+)
ムーンフォース/ アイアンヘッド / だいちのちから/ ばかぢから
調整:
HB:陽気珠ミミッキュのじゃれつく+影うちを約96%耐え
HD:特化ハバタクカミのムーンフォースを2耐え
A:無振りオーガポンを馬鹿力+A+1馬鹿力で確定1発
S:最速ガブリアス抜き抜き
本構築のエースその2です。カイリューやハバタクカミが取りこぼしたポケモンをあまのじゃく馬鹿力の起点にして無双を狙います。カイリューとハバタクカミが相手の鋼テラスを誘発するため、馬鹿力がメインウエポンのラブトロスは相性が良かったです。鋼テラス+チョッキの組み合わせにより、テツノツツミ、ハバタクカミ、ガチグマアカツキに勝つことができました。また、受けループにも比較的強く、ムンフォ+大地の範囲に加えて馬鹿力とアイへという物理技があるため、ムンフォを見て出てきたハピナスを起点にそのまま勝つ試合もありました。技は化身ラブトロスのテンプレと言える構成となっています。馬鹿力、(鋼テラスにするなら)アイアンヘッドまでは確定で、ウーラオスに打つムーンフォースと、この3つでは止まってしまう、テツノドクガ、ドヒドイデ、サーフゴーへの打点として大地の力を採用しました。使用者が少なくあまり認識されていませんが、このポケモンはかなりポテンシャルを秘めていると使っていて感じました。
ゴウカザル@いのちのたま
性格:せっかち
特性:もうか
テラスタイプ:ほのお
151(0)-156(252)-81(0-)-124(0)-92(4)-176(252+)
フレアドライブ/ インファイト / くさむすび/ ねこだまし
炎オーガポンの代わりになると信じて見た目がかっこよくて使い続けました。
結果的には、このポケモンは炎オーガポンの代わりにはなれないことが分かりました。
一方で、ねこだましを絡めることでメジャーポケモンに不利を取らないことが分かりました。ねこだまし+インファイトで無振りオーガポンを倒せたり、ねこだまし+くさむすびで無振り連撃ウーラオスを倒すことができます。また、パオジアン、ハバタクカミも型によっては突破可能と使っていて面白かったです。カイリューや霊獣ランドロスなど、浮いているポケモンには基本的に何もできないため、扱いは難しかったです。
エンペルト@ヨプのみ
性格:ずぶとい
特性:かちき
テラスタイプ:みず
191(252)-x-154(252+)-131(0)-121(0)-81(4)
なみのり/ れいとうビーム / くさむすび/ しんくうは
調整:
C:波乗り+真空波で無振りパオジアン確定1発
D-1連撃ウーラオスを草結びで確定1発
初手に連撃ウーラオスや霊獣ランドロスを無限に投げられるため、それらに勝てるよう調整した結果、HB特化になりました。無数の連撃ウーラオスを倒してくれた本構築のMVPでした。襷との違いは、相手の先制技圏内に入らないため、連撃ウーラオスやパオジアンを対面処理できる点が挙げられます。これにより、2手目で出てきた相手のカイリューやガチグマアカツキの地面技をカイリューのアンコールの起点に出来ます。ヨプのみなどの半減実はテラスを切らずに有利不利を一度だけひっくり返せるのでうまく構築に取り込めると強力だと今期改めて感じました。
ドダイトス@オボンのみ
性格:むじゃき
特性:しんりょく
テラスタイプ:いわ
177(52)-138(68)-127(12)-119(188)-94(0-)-110(188+)
ギガドレイン/ ロックブラスト / みがわり/ からをやぶる
調整:
A:A+2 岩テラスロックブラスト2回で無振り炎オーガポン確定1発
岩テラスロックブラスト3回で無振りカイリュー確定1発
C:余り H振りヘイラッシャを乱数2発(約71%)
S:S+2 S+1最速カイリュー抜き
キョジオーン絡みの対策枠です。キョジオーン対面、身代わりを置き、殻を破るで能力を上げて全抜きを狙います。キョジオーンと同居している炎オーガポンに勝てるように岩テラスロックブラストで採用しました。また、受けループのドヒドイデ+ヘイラッシャに勝てるように両刀にしました。ドダイトスの特殊技は考慮されることがほとんどなかったので、何も知らない物理受けやヘイラッシャをギガドレインの養分に出来ました。一方で(鋼タイプを誘う構築なのに)鋼タイプには何もできないので、扱いは少々難しかったですが、ガブリアスや岩オーガポンを起点に3タテできた点は偉かったです。
【選出】
基本選出
ゴウカザル or エンペルト+ハバタクカミ+カイリュー or 化身ラブトロス
or + + or
初手にシンオウ御三家を投げて相手を対面処理を狙います。連撃ウーラオスとパオジアンに関してはどちらを投げても有利を取れます。霊獣ランドロスが居る場合はエンペルトを、炎オーガポンが居る場合はゴウカザルを投げていました。先発が地面技で倒された場合はカイリューから出してアンコールで起点にします。
ドヒドイデ+ヘイラッシャ等の受けループ
キョジオーン+炎オーガポン系統
+ +
ドダイトスで初手身代わりをしてテンポを取ります。受けループ系統であれば、ドダイトスでヘイラッシャのテラスを切らせて化身ラブトロスで詰めます。
【結果】
TN:ヒナ
最終1708位 レート1876